最近お正月や節分の由来などをご紹介しているとよく出てくるのが『太陽暦』『太陰暦』という言葉です。
現在使われているのが『太陽暦』昔使われていたのが『太陰暦』という事は、どうにか。理解できているのですが。
(´・ω・`)はっきり言ってどんな違いなの?と疑問符状態。。
太陽暦は日本をはじめ多くの国が使っているなじみのあるものですよね。月は、太陽に対して太陰と呼ばれています。
という事でこれから太陽暦と太陰暦の話が出てもしっかりついていけるように太陽暦と太陰暦についてお勉強してみたいと思います。是非お付き合いくださいね^^
太陽暦と太陰暦の起源
☆メソポタミア文明=太陰暦 ☆エジプト文明=太陽暦
思い出しませんか?学校で習った世界史のはじめのころ♪大昔の人が夜空を見上げるうち同じ星が毎日少しずつ位置を変えることに気づきます。季節がひとめぐりした頃に、また同じ位置に来ることにも。。
1年のサイクル、この星のめぐりを基準にしたのが太陽暦の起源です。
そしてもう一つ。
毎日その姿を変える月、その形の変化のサイクルを基準にしたのが太陰暦の起源です。
季節の移り変わりを知ることは農業など生活の上でとても大切なことだったのです。
太陽暦と太陰暦の違いは?
太陰暦
月の公転周期を基準に、太陽暦は地球の公転周期を基準に考えられた暦です。
つまり太陰暦は、月が地球の周りを1周するのにかかる日数=1か月。これをベースに1年の日数を決めました。×12で1年ですね。
太陽暦
地球が太陽の周りを1周するのにかかる日数=1年。これがベースに1か月の日数を割りだしました。
太陽暦は地球の公転、太陰暦は月の公転が基準になっていることがわかりました。
では具体的な違いは何なのか?といいますと
月の公転の周期は約29.5日です。
これを12倍したのが1年になるので、太陰暦の1年は約354日に。これに対して太陽暦の1年は365日ですね。という事は!太陰暦と太陽暦は1年の日数が11日も違うという事なのです。
( ゚Д゚)
■太陽暦と太陰暦の違い■
太陽暦は太陽の公転、太陰暦は月の公転が基準!
太陽暦と太陰暦では1年の日数が11日も違う!
そうとなると年数が経つほどどんどんズレが広がってしまいますよね(/・ω・)/。このため太陰暦では3年に一回閏月を入れて1年が13ヵ月になる年を作りました。
この季節のズレを調整したものは太陰太陽暦と呼ばれています。
何故現在の太陽暦になったの?
日本では古代より江戸時代初期まで先ほどご紹介しました中国暦の太陰太陽暦が使われていました。その後中国暦や西洋暦などを参考に独自の暦が作られたのですって。(=゚ω゚)ノその後明治になり世界基準の太陽暦が導入され今に至っているのです。
日本が諸外国との交流も盛んになる事で先進列強に合わせて太陽暦を採用しました。
Hisako TANAKA 今年のカレンダー
ですがねっ!実は明治政府の厳しい懐事情もあったという話です。(´・ω・`)江戸時代お給料はお米で支払われていました。現金の月給制度が出来たばかりの新政府はお金はありませんでした(>_<)
■太陽暦が明治5年12月2日になったワケ■
太陽暦導入を決めたのは明治5年の12月2日なのですがその訳は、新暦の太陽暦では旧暦の12月3日はお正月に当たったからという事なのです。
明治5年は11ヶ月で終わればその年のお給料が11ヶ月分で済みますよね!そして旧暦では、翌明治6年は閏月が入る年に当たり1年が13ヵ月になってしまいます。
そうすると、官吏(公務員さん)への月給も13回支払わなければならなくなるので、太陽暦を採用して12回で済むようにしたそうですよ。
う~ん(^_^;)色々大変だったのですね!
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二十四節気との関係は?
旧暦棚田ごよみ
二十四節気
太陰暦を使用していた時代、季節を表すために考えられました。太陰暦だけだと実際の季節と暦にズレができてしまいますよね。その為、月の満ち欠けのサイクルとは別に1年を24に等分して、その区切りと区切られた期間に名前をつけたのです。
太陰暦だけでは表せない季節を二十四節気でフォローしたというわけですね☆
春は立春や春分、夏は夏至や小暑・大暑
秋は立秋に秋分、冬は冬至に小寒・大寒 etc。
現在でも季節の節目を表す言葉として使われていますよね。
まとめ
いかがでしたか?太陰暦と太陽暦の違いをざっとご紹介してみました。はっきりいって初めは???だったのですがゆっくりと見ていくと理解しやすくなったように思います。(●´ω`●)
つまりは月が地球を回る太陰暦では地球が太陽を回る太陽暦と比べ11日も日にズレが生じてしまうという事ですね。なるほど..。とは言え昔の人は本当に凄いです。(*^-^*)今私達の生活の中にもある暦。大昔より工夫をこらして作られたのですね。
これからは暦も意識しながら季節の移り変わりを感じて過ごしてみたいと思います♪